衆議院議員 寺田稔の
政治実感日誌
6月12日(火)

事務所にて打合せなど。
『消費税増税の行方』。
野田総理が、東京都内で行われた講演の中で、「旗を降ろせとか理念を降ろせなどと言うと議論が進まない」と語り、民主党が掲げる最低保障年金制度や後期高齢者医療制度廃止の撤回を求める自民・公明に対して牽制し、最低保障年金などの方針を変えないことを明らかにしました。
【最低保障年金について】
そもそも、一切保険料を払っていない人にも一律月額7万円支給することは、年金なのか生活保護なのか単なるバラマキなのか、その性格自体が全く不文明であり現下の厳しい財政事情で許されるはずもありません。その財源を確保するため消費税率17パーセントを目論んでいることも国会の論戦で明らかになりました。
【社会保障の議論を先送りし棚上げ】
社会保障政策を議論する超党派の「国民会議」の設置は容認する方針を決めたとの事ですが、社会保障の議論を先送りし棚上げするとの姿勢を示した格好です。
【正しい、筋を通した改革の実現を】
最低保障年金制度を棚上げしたまま、消費増税法案を成立させようとしても無理ですし、そもそも、社会保障と税の一体改革の考え方に反することになります。
保険料の積み立てを行わなくても、国民全員に対して月額7万円の最低額の年金を支給するとする民主党のマニフェストは、先程も申し上げたとおり、理念なきバラマキであり、とうてい賛成できません。また、増税の前提条件である、国会改革、行政改革、地方分権の推進、財政改革も全くの手付かずです。正しい、筋を通した改革の実現を強く求めます。
《呉・空港間路線バスについて》
昨年、呉市と広島国際空港を結ぶバス路線が廃止になってしまいました。呉市交通局時代には一番赤字幅が大きな路線で、毎年の単年度運航赤字は3千万円、累積赤字は3億円を上回りました。実は全国で中核市と空港を結ぶ公共交通機関がないのは呉市だけになってしまいました。
今年になりNHK大河ドラマ「平清盛」がスタートし、また、「ももへの手紙」の映画上映、さらに安芸灘大橋通行料値下げなどで、呉市や芸南地域を訪れる観光客が増えています。しかし観光客が増えても公共交通機関が無いとなかなか全国から呉市に来られません。また、バス路線廃止で会社の出張者も大変不便を強いられています。
一日も早い空港バス路線の復活が急務です。呉市も議会で空港バス復活に向け取り組むとの表明がありました。
私もいろいろなルートを通じて復活に向けた働き掛けをさせていただいております。是非とも実現したいです。

6月12日(火)

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