10月の所感。
10月となりました。
日に日に秋めいて来ましたが皆さんにおかれてはお元気にてお過ごしの事と存じます。
気温の寒暖差も激しい為体調管理に呉々も気を付けて下さい。
さて、今年は、台風11号による水害、集中豪雨による広島市での大規模土砂災害、
御嶽山噴火による火砕流被害と全国各地で自然災害が多発化しています。
地球温暖化の影響に加え、エルニーニョ現象や偏西風の変調などが異常気象をもたらしています。
これからは、まさに100年に一度或いは1000年に一度といった事態が常態化する恐れが出てきており、
災害からの復旧に加え、防災減災施策(所謂防災減災ニューディール政策)、
国土強靭化計画を早期に実施していかなければなりません。
ちょうど10年前に台風16号が地元を襲ったときも沿岸部の高潮被害など甚大な被害が発生しましたが、
消波工自体が強波で陸地に飛ばされて道路に突き刺さり道路を壊し通行不能になる事態が起きました。
越波を防ぐ為の消波工が凶器になってしまったのです。
この教訓を踏まえ国土交通省はじめ霞が関の関係省庁にこれ迄の2トン級消波工でなく
容易に強波で打上げられない倍の4トン級消波工をお願いし、実現することができました。
ただしこれだけ台風の規模や低気圧の規模が巨大化してくると、
4トン級と言えどもけして安心できるレベルではなくなってきます。
常に現実を直視し迅速かつ的確に対応していく体制を執っていかなければなりません。
また、防災施策で大事なことは、防災施設の整備などのハード面の備えに加え、
ハザードマップの作製、防災無線の整備、避難訓練などのソフト面での備えも必要不可欠です。
ハード、ソフト両面相まってはじめて充分な防災体制が整うのです。
防災体制構築の為には国民の防災意識確立も大切です。
防災体制の構築に向けた取り組みをすすめてまいります。