衆議院議員 寺田稔の
政治実感日誌
6月3日(日)
相撲インターハイ広島県大会開会式など。
《円高・ユーロ安》
6月1日の東京外為市場で、ヨーロッパ諸国の財政危機とそれに伴う信用不安などで円買い・ユーロ売りが一気に進み、11年半ぶりの円高・ユーロ安水準となりました。
対ドルに対してもまた、円が急激に上昇しました。
また、この円の独歩高の進行で、株価も9週連続で下落しています。
直近の高値水準より二割以上の下落となり、国内経済にも暗雲がたれこみました。
スペインの金融システム不安やギリシャのユーロ圏離脱懸念など欧州をめぐる信用懸念や全米雇用リポートで農業部門以外での雇用者数の伸びが予想外に少なかったことなどが直接的な原因とみられていますが、そうした危機的事態に直面して各国間の政策調整がスムーズにすすんでいないことへの苛立ちの現れともいえます。その意味では、今回の為替市場の変調は、「政策協調不全」相場、とも言える情況です。
我が国の輸出関連企業では、欧州への輸出がかなりの割合を占める企業もあり、円高・ユーロ安に危機感を持っています。
安住財務大臣は、記者会見で、為替介入もありうるとの考えを示しましたが、もっと毅然たる態度を示すべきでしょう。市場は、政府当局の本気度を測ろうとしているのです。中途半端な介入では足元を見透かされ、投機資金の格好の標的とされるでしょう。
「日本経済はきわめて堅調であり、企業収益は非常に安定している」と財務大臣は述べましたが、そう安閑としてられないのが現状です。
先ほどの輸出関連企業の危機感とかなりの温度差が感じられます。
早急な経済・金融対策を望みます。
《2回目の野田総理と小沢元代表との会談》
今日、2回目の野田総理と小沢元代表との会談が行われました。
前回同様小沢元代表からは消費税増税関連法案への賛同は得られなかったとのことです。会談後小沢氏は消費増税法案に反対することを明確に表明しました。野田氏は小沢氏との会談を打ち切る意向ですが、不退転の決意で消費増税を行うなら、なぜ打ち切るのか、粘り強く折衝しないのか全く不明です。
これを契機に自民党との協議に入るようですが、与党内で分裂状態のまま協議を求めるのも誠に奇異であり、憲政の常道に反します。もはや政党の体を成してないといえます。
野田総理は、明日内閣改造を行うことを明かしました。ようやく問責決議の2大臣を含めた4大臣が交代になる見込みです。
野田総理になってから何人もの大臣が蜥蜴の尻尾切りのように交代しています。内閣改造の狙いを「内閣の機能強化」と言っていますが、本来資質のない人物を閣僚に任命すること自体が問題です。防衛大臣は8ケ月前野田内閣になってから早や3人目です。このような事態は誠に異常であり、国として全く信用されません。
ただちに「信頼と実行の政治」にすべきです。

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