11月23日(月)
今週のコメントは事業仕分けについてです。現在第一段の事業仕分けが終わり、第二段の事業仕分けに移行しつつありますが、マスコミ等でご覧のとおり、政策の本質論を議論することなく形式基準や皮相的現象のみによって政策の取捨選択がなされていることが気になります。例えば単に人件費が高いとか天下り法人であるとか基金残高が積み上がっているといったことだけで当該事業をやめたり政策の取捨選択を決めたりしています。私が大蔵省の予算担当だった時には政策の必要性を根源から議論し事業の効率性、代替手段の有無、民間委託の是非、地方移管の当否などを一つの予算科目につき丸一日位かけ議論、検討していました。それに比べると今の事業仕分けは皮相的かつ乱暴な議論と言わざるを得ません。また予算削減額も正味数百億に過ぎず、例えば私が内閣担当主計官当時、内閣府予算を数千億選択と集中により節減したのと比べても不十分と言わざるを得ません。真摯かつ大胆な予算編成を切望する次第であります。